岩村城下町のみどころ

本町地区の町並み  岩村の重要伝統的建造物群保存地区のうち、本町一丁目から五丁目及び柳町(以下、本町地区という)は、藩政時代に城下町の町人町として栄えた場所となります。また、この本町地区から西側にのびる西町一丁目・西町二丁目・朝日町・新町一丁目・新町二丁目(以下、西町・新町地区という)は、明治39年岩村電車の岩村=大井(現恵那市)開通による流通の革新と共に栄えたもので、本町地区とは特色を異にしています。

本町地区
 本町地区には、江戸時代の建物が集中していて、敷地のほとんどが東西に伸びる通りに面して4〜5間の間口で区画され、南北に長い短冊形の敷地割りになっています。
 建造物は連担して建っており、隣同士で一本の柱を共有しているものも少なくありません。敷地内には、中庭を設け、奥に離れ座敷や土蔵などを有するものが多い。中庭には、保存地区内を縦断する天正疎水が流れ、生活用水や防火用水として利用されてきました。また、この疎水を利用して、中庭に池を設置しているところも多くあります。
 これらの町屋の屋根は、板葺き石置き屋根であったものが多く、勾配は二寸八分から三寸程度で、大正八年の岐阜県屋上制限規制の折に瓦葺や鉄板葺きに改められた。現在、鉄板葺きのものは昔ながらの勾配を保っていますが、瓦葺きのものは棟高を上げて、急勾配にした痕跡が顕著(木村邸にも見られます)に見られます。
 通りに面した表構えは先述の屋根葺き替えの際に、改められたものが多く、その改造は軸部にまで及ぶものは少ない。また、表の柱間装置がガラス等に変わっていても、多くは痕跡により以前の姿がはっきりうかがえます。
 中心部には、問屋職をつとめた木村邸があり、町文化財(建造物第一号)として指定され、修復工事を行い、一般公開(入館料200円)されています。また、江戸時代に染物業を営んだ土佐屋も町文化財に指定され、木村邸と同様に一般公開(入館料200円)されています。

新町地区の町並み 西町・新町地区
 西町・新町地区の敷地割りは裏通りで区画されているため、本町地区と比べると奥行きが短い。この地区では明治以降の建築物が多く、木造二階建ての瓦葺きの建造物が多い。
 当保存地区のうち、特に西町は商業活動が活発で日常に密着した商店街を形成していて、通りに面した一階の部分の外観は店舗化に伴う改造が進んでいます。しかし二階部分は、看板や鉄板などに隠れてはいるが、全体として旧態を維持しています。
 新町においては、商店は少なく、専用住宅が増えます。全体的に軒高が高くなり、二階部分も居住空間として用いられてきました。



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