2003/5/9 巨人戦


「7−5」  にて逆転勝ち、勝利投手:山北  2勝目

 

R
中日 0 0 0 0 0 0 0 4 3 7
巨人 0 0 5 0 0 0 0 0 0 5

(中)バルガス、岡本、久本、平井、山北、ギャラード−谷繁
(巨)ラス、ランデル、岡島、河原、河本−阿部
勝:山北 19試合 2勝
S:ギャラード 14試合 2勝1敗9S
敗:河原 10試合 2敗4S
<本塁打>
◆阿部 4号2点(バルガス)=3回
◆福留 9号3点(岡島)=8回
【評】強靭な粘りで逆転勝ち、3位浮上
 巨人先発のラスに七回まで散発4安打と覇気のなかった打線が、二番手ランデルをまず捕まえた。
 5点を追う八回、代打井上、アレックス、大西の長短3連打で1点を返し勢いづいた。
 続く福留が代わった岡島から豪快に3ランを放ち1点差。 九回は抑えの河原を攻めた。
 二死一、二塁で代打蔵本が会心の同点適時打。さらに福留、立浪の適時打も続き、巨人を突き放した。
 先発バルガスは三回、巨人の集中打を浴びて5失点。
 しかし、二番手岡本が流れを断ち切り、後続も完ぺきの救援。
 5番手山北が今季2勝目。
 巨人は好投ラスの交代が失敗。


     蔵本ウオ〜ッ 5点差逆転 炎のG倒  9回表2死あと1球から同点打

9回表2死一、二塁、左前に同点タイムリーを放った蔵本は雄たけび=東京ドームで竜が炎の逆転劇。
9日の巨人戦(東京ドーム)。中日は序盤の5点差を終盤でひっくり返し、3連勝で3位に浮上した。
ヒーローは同点打の蔵本英智外野手(27)、4打点を挙げた福留孝介外野手(26)だけではない。
全員でつかんだ、この1勝。価値は大きい。


3連勝!3位浮上

27歳誕生日
誰もが吠(ほ)えていた。拳を突き上げていた。肩をたたき合っていた。
巨人を蹴(け)落とすスーパーミラクル。ベンチを総立ちにさせたのは、福留だった。
「蔵本さんがつないでくれたので…。流れはきている。いい方向にいくんじゃないか。そう思っていました」。
さすがの福留も声がうわずっていた。5点差からの大逆転。
追いついた直後の9回2死一、二塁。河原の141キロだった。 中前にはじき返し、勝者と敗者を交錯させた。

完敗ムードを一気に塗り替えたのも、この男だった。
8回。 引きずり出した岡島の代わりばなを急襲した。
キーワードは直球、外角、左翼。決勝打が勢いだとしたら、猛追の9号3ランは半ば必然の一撃だった。
「(二、三塁で)ボクにインコースは絶対にこない。 外に張っていました。真っすぐを、向こう(左翼)側にと
狙っていたんです」
火傷だけは避けたい。巨人バッテリーの心理を読み、ゾーンを上げ、外角の直球に網を仕掛けていた。
カーブを続けて見逃してカウント1−3。  ようやくきた137キロの獲物を、一振りで仕留めたのだ。

ヒーローはもう1人いる。
9回2死一、二塁。打順は山北。
14人の少数態勢を敷く野手陣は、もう3人しか残っていなかった。
選択肢は蔵本、中野、柳沢。ベンチは8回の時点で、蔵本に指令を出していた。カウント2−1。
土壇場で河原のフォークを左前に運んだ。
「その前に高めの直球を見逃せたので 『大丈夫。直球はファウルできる』って言い聞かせました。 腹をくくって…。
あっ、それと『自分はツイてる』。 そう10回、繰り返したんです」
この日が27回目の誕生日だった。だからツイている。暗示が効いた。
「勝利に貢献できず、寂しく思ってました」
代走以外、ほとんど出番のなかった男の大仕事で、お祭りはヒートアップしたのだ。
「野球って怖いわ。あきらめたらいかん。ウチにとっては本当にいい勝ち方や。 やられてもやり返せる気持ちに
なってくるからな」。
山田監督も興奮を抑えきれない。3連勝、そして、3位浮上。落ちかけた竜の頭が、再び天を向いた。

福留V打!4打点!!


◆今季最多の4打点 福留は8回に3ランを放ったあと、9回には決勝の適時打。今季最多の4打点を挙げた。
今季のカード別成績は

     打率 点 本
 ヤクルト ・478 4 2
 巨人 ・355 9 3
 阪神 ・324 5 3
 広島 ・286 4 1
 横浜 ・219 2 0

 巨人戦は最多の9打点を挙げている。2試合連続本塁打は今季初。